2021年9月30日

設計:菅家太建築設計事務所(菅家太)

施工:木村建設(大工/木村祥悟)

製材:木下林業(木下真利)

構造・規模:木造平屋/延床面積:80㎡/用途:事務所/竣工予定:令和3年11月

 

新社屋で使われる断熱材は、自社製造のチップからつくります。こちらはチップ工場の様子。以前、新社屋に使う外壁材について書いたときにも登場しました。

実際にチップになるとこんな具合になります。

これを苫小牧にあるウッドファイバー社の工場へ運んで繊維状に加工したのがこちら。

この繊維を成型して断熱材にすると、こうなります。

新社屋ではこの断熱材を外壁や屋根に入れます。ウッドファイバーの性能面での特徴は調湿性、吸放湿性、蓄熱性が高く、室内気候の変動を少なくできること。そして、原料に木という再生可能な資源を使っていること、製造時の環境負荷が比較的小さいことが挙げられます。木に由来する断熱材。しかも自社のチップを使ってつくるとは、まさに製材所に相応しい選択ですね。

(菅家)