2022年2月8日

北海道には壁土の製造所(ドロコン屋)がありません。だから土壁の家をつくろうと思ったら、土を探すところからはじめるのですが、その土が耐力壁として使える土かどうか、確信を得てから使いたい。そこで、強度的に有望そうな土について、強度試験を行うことにしました。土は今後も安定的に入手が可能な、旭川産と陸別産を選定。それぞれ、荒壁と中塗りの試料を用意して圧縮強度を測定します。土の製作は野田左官店(北海道浦河町)の野田肇介さん、試験は近畿職業能力開発大学校にお願いすることに。昨日、野田さんの工房から実験試料が大阪へ向け出発しました。このあと試験体の製作と乾燥を経て、春ごろ強度試験が行われる予定です。

耐力壁としての土壁。北海道でつくるために、まず第一歩。

写真はすべて野田さん撮影

(菅家)